ガマンする事を辞めたら成功した話

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「まじめな人は損をする」

と言っているのは、大体マジメな人に多いですね 笑
あなたは「損をしたくて」マジメに仕事をしているんでしょうか?

(いや、そんなことはないですよね 笑)

回は「なぜマジメな人ほど消耗しやすいのか」、また我慢せずに忍耐力を向上させるというテーマでお伝えしていきます。

沖田です、
私はスポ根タイプの「根性論」で生きてきました。

なんでも「気合」と「根性」でなんとかやりきれる、そう思っていたんです。逆にいうと、根性の無いやつは何やってもダメ。そんな風に思い込んでいました。

でも数年前、ある本を読んでその考え方が間違っていることに気づいて、自分の価値観がブッ飛んだことがありました。

いや、本当に気づきがデカすぎて、頭がクラクラして奥歯がガタガタ!!・・・といったくらいの気付きだったんです(どんな気付きだ 笑)。

「前回の課題はどんな感じですか?」

ある日の午後、私はクライアントにプロジェクトの進捗を聞いていました。このクライアントは「新しく事業を立ち上げる」ということで、私に相談をしてきていました。

「すいません、まだ手がつけられていないんです」

彼女(クライアント)はすでに私に相談をしてきて何度めかのセッションをしていました。

それまでに売上の目標、戦略と実行プランを一緒に作っていました。あとマーケティングのテストをして、結果をみながら展開していく・・・というところです。彼女はエアビーや不動産のビジネスで一定の収入を得ていました。そして今、「次の新しい収入源を作りたい」ということで、ある分野のコンサルタントとして事業を立ち上げようとしていました。

彼女は典型的なマジメなタイプのクライアントです。人に何かを頼まれたら断れないタイプ。そしてやるなら「真剣」に「きちんと」やろうとするタイプの女性です。

彼女はストレスを感じていた

彼女は今のビジネス(さほど儲かっていない)で、ストレスを感じていました。人との関わりの中で、色々な頼まれごとをされたり、自分にとってあまりメリットのない仕事も引き受けていました。

そしてそのせいで彼女は自分自身の時間がありませんでした。それがストレスの原因だったんですね。

そのストレスは、もちろん減らせます。彼女自信がこだわりを捨てれば。イヤな仕事、苦手な仕事を誰かに任せる方法は私が教えるまでもなく、彼女自身も知っていました。

「でも、なんとか自分でやりたいんです」彼女はそんな面倒な仕事に対しても、マジメに自分で対処しようとしていました。

「自分が手を付けて、途中であきらめるのが嫌なんです」

「そのストレス」は彼女をイライラさせたり、怒らせたりしていました。それは彼女のビジネスを大きくする最大のジャマでした。

彼女もそれは気づいていました。

「こんなことをやっていても、一向によくならない」

そう思いながらも、彼女はストレスを感じる仕事を断ることなく続けていました。

同じような経験、ありますか?

「いまやってるサラリーマンを辞めて、起業しようと思います」と言いながら、ずっと何年もやりたくない仕事を続けていたり、「こんなことやっていても儲からないのは分かってるんですけどね・・・」といいながら、「儲からない仕事」をやり続ける人たちがいます。

もしかしたら、あなたも同じような経験があるかもしれません。あなたはどう思いますか?「しなくても良いこと」を我慢してずっとやり続けるということに対して。

実はこんな考え方、私自身もしていました。「なんでやらなくてもいいことなのに、こんなにマジメに、しんどい思いをしてやっているんだろう?」自分でもそんな風におもっていました。

で、

「原因はこれじゃないか」と思った価値観があるわけです。このせいでマジメな人ほど苦労しているんじゃないか、と憤ったわけです!(自分はマジメじゃないくせに)

それは、

ガマンすることが美徳

という価値観です。

ガマン=良いこと、だという思考がこういった行動につながっているんじゃないかという結論にたどり着いたわけです。

そして「マジメな人」ほどこの「ガマン=美徳」という価値観に縛られていると感じ始めました。それこそが「気合」や「根性論」といった思考パターンを引き起こしていました。

ですが、この価値観。
ある本をきっかけに大きく変わりました。

「良いストレス」と「悪いストレス」

もう何年も前、ティム・フェリスの The 4 hours work week (週4時間だけ働く)という本を読んでいました。

その中でこんな感じのことが書かれていました。

ストレスにはeu-stress(ユーストレス)とdistress(ディストレス)の2つがある。ストレスは「刺激」を感じたときに現れるものなので、筋トレをしているときや激しい運動をしている時などにも現れる。

良いストレス(ユーストレス)は成長を促し、負荷のあとは心地よい感覚を与えてくれる。逆に悪いストレス(ディストレス)は単なる負担だ。イライラや怒りのもとになったり、精神的に疲れ果てるだけ。得るものはない。

と、大体こんな感じのことが書かれていました(ちょっと違うかもしんない)。

それを読んだ私の反応は、「マジか!?」とかなりびっくりして

椅子からズコーっ!

と転げ落ちたのを覚えています。

「いや、ガマンして忍耐することで成長ってするもんじゃないの?!」と、自分のそれまで理解してきた価値観が吹っ飛ぶのを感じました。いや、だって多くのクソ真面目な日本人はこのディストレスでやられちゃってるんじゃないですか。「ガマン、そして忍耐こそが美徳」だと信じて。

でも実際、私のまわりの起業家でも、学生の時に起業してものすごい速さで年商何億の会社をやっている人たちはユーストレスを使っているように見えました。

もちろん商売やってると悪いストレス(ディストレス)も起こりますが、そんな時、彼らはガマンすることをしません。必ずその場で改善策を決めて、実行しています。

私もムカつくクライアントは速クビにします 笑
こういうこというと、「沖田さん、そんなことしてほんとにいいの?」という人がいますが、いいんです(キッパリ)。

もちろん、起業家としての決断はなにが起きても自己責任です。でも、責任の範囲が広くなればなるほど、自分がコントロールできる範囲は広がります。

もっというと、

「なにが起きてもネタ」

だと考えるようにすると、すべてが変わってきます。

むしろ何もない日が続くと「ネタはないのか・・・・?!」と売れない新聞記者みたいな行動にでます 笑
視点が変わることで心の余裕がでてくるわけですね。で、今日あなたにお伝えしたいのは「ディストレス」をできるだけ減らそう、という提案です。

そのためにはまず、

1.日常的に感じているイライラすることを書き出す

2.それをユーストレスとディストレスに分ける

3.ディストレスを「できるだけ減らせないか?」自問する

4.減らすことを実際に実行する

というステップを実行することです。

ちなみにディストレスだと感じたことでも、それをクリアした先に得るものがある場合はユーストレスになることもありえます。人間は目的意識があることで生産的になれる生き物です。

ガマン・忍耐は必要なし

今次代はどんどん変わって、distressは必要ない方向へ向かっていると感じています。「好きなことをして生きていく」という価値観が一般にまで浸透し始めている。これは時代の変換ですよね。

「沖田さん、ガマンしなくなって忍耐力のない人だらけになったら世の中終わりじゃないですか?」そんな声も聞こえますが、僕ら人間は「成長したい」「新しいことやりたい」という欲求が根源的にあります。

ただひたすら同じことをやり続けると、自然に人は変化を求め始めるタイミングがあるからです。んで、自分が興味ある分野をみつけて「もっとやってみたい」となったら、人は忍耐強くなるんです。

誰しも子供の頃、TVゲームがむずかしい、けど辞められない。という経験があると思います。あるいは部活動なんかで、めっちゃしんどい・・・けど、何とかして頑張りたい!とかって経験がある人もいるでしょう。

「難しいんだけど、楽しい」「しんどいけど、もっとやりたい」

そんなサイクルに入ったら、めちゃくちゃ成長しますよね。これこそeu-stress(ユーストレス)でどんどん成長するサイクルに入っています。

もしあなたが今、しんどくて辛いなら、distress(ディストレス)をへらすことはできないか?と考えてみてください。

それでは!

沖田賢治

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