沖田です、
「収入のレベルで
付き合う人間関係は変わりますか?」
という質問をもらいました。
あなたはどう思うでしょうか?
「人間関係はお金とは関係ない!」
「お金で付き合いを
選んでいるわけじゃないよ」
・・・色々な考え方が
あると思います。
人間の「群れ」ができる過程
世の中の集団を観察していて、
感じることがあります。
・いつも「楽しそう」
にしている人は、楽しそうに
している人たちと過ごしている
・「文句、グチをよく言う人」は
同じような人と過ごしている
「んー、まあ、
そりゃそーだよね」
と感じると思います。
この「過ごす」というのは
仕事上で、例えば上司と部下とかの
関係で「仕方なく」付き合う、
という関係ではありません。
オフの日でも会ったり、
「友人と呼べる関係」の
割と深い人付きあいです。
・・・あなたは「なぜ」だと
思いますか?
なぜ六本木のクラブで
「イェーイ!!」
とはしゃいでいる男と、
ガリ勉メガネ(そして猫背)で
図書館で静かに本を読んでいる男は
深い友人関係になることが
少ないのでしょうか?
トライブ
恐らくですが、
これは「文化」の違いだと思います。
トライブ(部族)という
言葉がありますが、
ケンブリッジ辞書には
このように書かれています。
tribe
a group of people, often of
related families, who live together,
sharing the same language, culture,
and history, especially those
who do not live in towns or cities:
トライブ
家族や住居を共にする集団。
共通の言語や文化、歴史、特に
都会ではないところに住んでいる集団
ということらしいのですが、
特に興味深いのは「言語、文化が
共通している」という所です。
最近の研究では人間は
近くにいる個体と「同期」する。
という研究もありますが、
個体の心臓が発している電磁波のレベル、
脳波のレベルがシンクロしてくる
なんて興味深い話があります。
・・・まあこれは「ほんとかよ」
みたいに感じる人もいると
思いますが、
少なくとも「言語パターン」
(言い回し)やよく使う「単語」
「ボディランゲージ」、
「表情筋の使い方」にはかなり
共通している部分があると
私は感じています。
このへんはめっちゃ興味深いので
個人的に研究してみたいところです。
無意識下で「影響」されている?
これは仮説ですが、
私たちは意識している、いないに
関わらず近くにいる個体の影響を
受けている、
ということは
間違いなさそうです。
単純に視覚や聴覚などの
モーダルチャンネル以外からも
情報を得ていると考えて良いと思います。
言い換えると、
「私たちはそばにいる人間からの
影響を避けることは不可能」
だとも言えます。
怖いですよね。
「オレは絶対に影響を
受けないぞ!」
とどれだけ思っていても
近くに誰かがいるなら、
その影響は避けられない。
まあ、家族という「集団」で
人間を観察するとすごく
分かりやすいです。
家族の中で、誰か一人「だけ」
幸せそうにしている・・・
そんな事はありえません。
「家族療法」という心理学を
少し勉強して見ると分かりますが、
家族というのは
それ自体が一つのシステム(構造)
として機能しています。
お互いが「補完」しあいながら
同じ集団(家族)で共存しています。
・犠牲者役
・怒りを吐き出す役
・悲しむ役
・楽観的な役
など、色々な役割が
自然発生的に起きています。
とても興味深いです。
その場で一緒に過ごす
お互いがお互いに影響しています。
これは普段から一緒に過ごす
人間関係(トライブ)でも
恐らく言えると思います。
収入レベルと感情の関係
こんな風に考えてみると、
「収入のレベルで 付き合う人は変わるか?」
という質問の答えは、
「収入レベル」が人間の思考パターン、
感情やコミュニケーションに
関係してくるか?
という問いになってきますが、
答えは「イエス」ですね。
収入のレベルで文化的な
活動に対する選択肢の数が
変わってきます。
ということは、
少なくとも収入のレベルが
違いすぎるとカジュアルな感じの「友人」
としては話が合わなくなってくるのは
仕方がないかもしれません。
言語パターンや文化、
もっというと、
『感情を共有すること』が
難しくなります。
人間関係は変えなければいけないのか?
冒頭にもらった質問、
「収入のレベルで
付き合う人間関係は変わるか?」
という質問をくれたのは
もしかすると、
「いまの人間関係を切らないと
収入を上げることはできませんか?」
という事かもしれません。
これに関する答えは
「多くの場合、そうした方が
望む結果が得やすくなるでしょう」
という答えになります。
人は本能的には変化を
嫌います。
周りの人はあなたが変わることが
「怖い」と感じてしまいます。
だから悲しいのです。
あなたが成長すると、
「変わらないで」
というメッセージを
受け取ることになると思います。
そうなった時にあなたには
選択肢が少なくとも2つあります。
・一緒に居続ける
・距離を置く
少し厳しい選択です。
ですが、幸いな事に選択肢は
あなたが選ぶ事ができます。
どちらを選ぶのも自由ですが、
結局の所は「あなたが人生で
何を求めているのか?」で
決まると思います。
私はいつ死んでも後悔のない
生き方をしたいな、と考えています。
沖田賢治