インパクトのでかいイシューに取り組めば一日が96時間に?
仕事は精一杯やっている、毎日たくさんの時間をかけている・・・けど、
・自分が望むほどの売上がない
・理想の収入には程遠い
・時間も増えるどころか、やることが増えてしまっている
こんな風になってしまう起業家はたくさんいます。
もしあなたが一生懸命に仕事をしている、けどこんな状況だったなら、「やり方」をほんの少し変えるだけで生産性が数倍になる可能性があります。
沖田です、
いまから大体8年くらいまえ、私は起業してからずっと時間が無くて苦しんでいました。
時間がないだけじゃなく、貯金はもうすぐ底を尽きそう
だし、なにより「自分がやってる仕事のやり方」が正しいのか不安でした・・・。
誰も相談する人がいないし、ただひたすら目の前のタスクを必死にこなす、、、そんな状況が続いていました。
そのころ私はミュージシャンとしても活動していたのですが、もともと沢山のことを器用にやるのが苦手だと知っていたので「活動をビジネスだけに絞ろう」と決めました。
当時組んでいたバンドのメンバーはかなり反対していましたが、私は「そろそろ彼らと距離を置いた方がいいな・・・」と感じて、自分から離れていきました。
私は父や母との関係も良くなかったので、彼らとももう何年も連絡をとっていませんでした。新しいことを始めるたびに反対する地元の友人とも縁を切っていました。
なので、マジで誰にも相談するあてがなかったんですが、そのおかげで小さな成功を収めることができたんですよね。
当時、私はあるきっかけで仕事のやり方を変えざるを得なかったんですが、それが大きな成果に繋がりました。
今日はどうやってそんな状況を切り抜けたのか、その話をしようと思います
パターンを変えなければジリ貧
時間もお金もなかった私は「今のやり方を続けていたら状況はもっと悪くなる・・・」ということをヒシヒシと感じていました。
今のパターン(習慣とか仕事のやり方とか)を変える必要があると感じていました。
毎朝起きたら「その日になにをするか?」、スケジュールを書き出していました。できるだけたくさんのタスクを完了させようと必死になっていました。
そして毎日深夜になるまで作業をしていたのですが、すべてのタスクを終わらせることができずにいました。
クライアントは数名しかいなかったんですが、どうしても先送りすることのできない仕事でスケジュールは圧迫されていました。
毎日プレッシャーを感じながら、「このままいくと最悪どうなるんだろう?」「家賃が払えなくなるんじゃないか・・・」と不安に怯えていました。
どうあがいても「今のやり方」だとタスクがこなせない。。。そんな状態になっていました。
そんなある日聞いていた、あるオーディオ・テープが気づきを与えてくれました。その気付きとは、
オレはタスクにフォーカスし続けている、、、
ということでした。
私たちは仕事をする時、「なにをするか?」ということを思考しながら行動します。
ここでいう「なに」とはイコール「タスク」です。
私は仕事をするときに「タスク」に焦点を合わせて仕事をしていました。
でも、ちょっと待ってください。
実はこの「タスクに焦点を合わせて」仕事をすることはかなり危険なことです。
タスクフォーカスの危険性
私たち起業家が仕事をする時、「なに」をするかに集中していると問題が起こります。
「いやいや沖田さん、何いってるんですか。意味不明です」
と思うかもしれません。
OK、もう少し話を聞いてください。
私たちは次々に現れるタスクに集中していると、永遠にその状態から抜け出すことはありません。
なんでって、タスクは延々に増え続けるからです。
やるべきことは終わりがありません。目の前で毎日増え続けるタスクをどうにかしようとしていたら、一生かかってもそれは終わりません。
とあるレストランの話・・・
私が地方に出張に行った時の話です。
そこはネットで見た時のレビューは悪くありませんでした。
店内に入ってみると雰囲気はいい感じだし、食事も見た目も豪華で良かったんです(私は味覚オンチなので味はよく分かりませんでしたが)。
私たちは仕事の話をしながら食事をして、いい気分で帰ろうとしていたんですが、ひとつ気になることがありました。
そこのウェイターの態度がかなり悪かったんです。
彼は仕事はきっちりやっていたんですが、お客に対してつっけんどんな話し方や面倒臭そうな態度と目つきで仕事をしているのが明らかに伝わってきました。
私は普段、店員の態度は別に気にしないのですが、その場に一緒にいたビジネスパートナーとの「場の雰囲気」が悪くなっているのを感じました。
「場所を変えましょうか」
と私はすぐに言って、別のバーに向かって事なきを得たのですが、ここでの話のポイントはこれです。
ウェイターは
「やるべきこと」に焦点を合わせていた
ということです。
やるべきこと=タスクです。
彼は仕事自体はなんの問題もなく行っていました(と思います)。
そういう意味ではなんの問題もなかったんですが、彼は「店に来ているお客を居心地よくさせる」という接客のポイントを忘れていたのかもしれません(たまたま嫌なことがあっただけかもしれませんが 苦笑)
言い換えると、理想的なウェイターとしての「役割」の定義を知らなかったのかもしれません。
もし彼が「タスク」にフォーカスするんじゃなく、「来店したお客を居心地よくさせる」ことにフォーカスを合わせていたとしたら・・・私たちが受ける印象は大分違ったものになったはずです。
ここでの学びは、
やること(タスク)に焦点を合わせている状態だと、本当に大切なことが見えなくなる、ということです。
イシューが何か明確になっているか?
実は、これは僕らの仕事の生産性に直結する話です。
「ひたすらタスクをこなそう」と考えている状態だと、自分の本当にやるべき大事なことが見えてこなくなります。
それじゃどうすればいいの?という話なのですが、望む成果が得られないという問題は「イシューを明確にする」ことで解決できます。
「イシュー」とは『解決すべき本質的な課題』です。あるいは二者間で合意が取れていない課題です。
さらに言い換えると「目的を達成するうえで起こってくる問題」です。
このイシューですが、毎日仕事をしていると当然たくさん見えてきます。
1つや2つどころか、もっとたくさん、人によっては数え切れないくらいある・・・という人もいると思います。
でも、大事なことは「成果を上げる上で最もインパクトのあるイシューは何か?」という質問です。
イシュー度の低いタスクをやっている?
イシューは沢山ありますが、すべてを解決する必要はまったくありません。
というか、全てをこなしていたらそれこそ一生かかっても終わらないと思います。
あなたも2:8の法則というのを聞いたことがあるかもしれません。
目的を達成するために本当に必要なことは「ほんの少し」です。「やるべきこと」全体の2割も無いことがほとんどです。
というか、マジで2割もないです 笑
僕らが仕事をする中で、「ドンドン時間が無くなる」のは、「インパクトが少ないイシューにフォーカスしている」からといってもいいかもしれません。
イシューには「度合い」があります。
たくさんあるイシューの中で、イシュー度の低いものをどれだけ解決してもまったく成果が得られない・・・というサイクルにハマります。
でも、「本当にインパクトのあるイシュー」に気づいたら、ゲームが一気に変わります。
イシューを書き出してみよう
ここまで読んでくれたあなたにぜひやってみてほしいことがあります。
いま、5分だけ時間をとってあなた自身のイシューを書き出してみてください。
・・・忙しいと思いますが、イシューが分からないと、延々とタスクをこなして疲労感でクタクタ、、、そんな状態で人生を終えることになるかもしれません 汗
逆に、
自分の「いま取り組むべきイシュー」がハッキリすると見える世界が変わりますよ。
紙とペンをとって「あなたのイシュー」を書き出してみてください。
たくさんあると思いますが、紙の上に書き出してみることであなたは人生のコントロールを取り戻せます。
書き出せたら、次にやることは
インパクトのでかい順に並べ替える
ということをしてください。
上から順に、解決したらインパクトが大きいと感じる順にならべてみます。
ちなみに腕のいいコンサルタントはこのインパクトの大きいイシューを見つけるのが得意です。だから成果に直結するアドバイスができます。
さ、かけたら次です。
具体的にイシュー解決のためのアイデアをだしてみます。
箇条書きにして、深く考えずに一気に書き出します。ここでは良い、悪いは考えません。
いくつか出してみると、「これ、いいんじゃない?」というアイデアがでてきます。アイデアが見つからない場合は専門家の力を借りるのもいいかもしれません。
できたら、そのアイデアを
実行できるアクションに書き出す
ということをします。
アイデアは出しただけで終わりにするのは勿体無いです。多くの人がたくさんのアイデアを出すのに、実際に実行するのはわずかです。
でも、逆に実行するだけでそのわずかな成功者に入れるんなら、やったほうがいいですよね?
アクションは1つひとつを「すぐ行動できるレベル」にします。僕らは考えることを面倒くさいと考える生き物なんで、「すぐできる」レベルまで分解しないとやりません 笑
行動レベルのアクションプランを手に入れたら、それを実行してみると、仕事に対する「見え方」が変わってきます。
で、「今までどんだけ無駄なことしてたんだ・・・」となること必至です 笑
生産性は4倍どころか、10倍以上にも
僕らは実際にはやらないでいいことばかりやってます。
でもこの「インパクトのでかいイシュー」を解決することから進めたら、一気にプロジェクトが進むのが体感できると思います。
心理学的にも人間は快楽よりも「痛み(問題)」を避けるモチベーションの方が高いというデータがでています。
想像しづらい「快楽」よりも、目の前に起きている「痛み」にフォーカスを合わせる生き物です。
そういった意味でもこのイシューを見つけて解決する、というのは理にかなっていると感じます。
タスクに固執することを辞めて、イシューを解決する。
これをやるだけでビジネスだけでなく、人生の見え方も変わってくるかもしれません。
いや、これはマジでやってみて欲しいと思います。
私はこれをクライアントに行って、6ヶ月かけて上げていた売上をたった1ヶ月であげることに成功しています。テンションあがりますよね?笑
あなたがやってみて、気づいた変化があればぜひ教えてください。良い成果が聞けたら嬉しいんで、お酒を一杯おごります 笑
それでは、また!
沖田賢治